すす払いとは、いったいどんなものなのか知っていますか?

  • すす払いの意味は?
  • すす払いの由来は?
  • すす払いの日にちはいつ?
  • すす払いのやり方は?
  • すす払いの後に食べる物は?

などなど。今回の記事では、すす払いについて詳しく紹介していきます。

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すす払いとは

すす払いは別名に、「すすわたり」、「すす掃き」などとも言われます。

すす払いの意味

現代では「すす払い」=「大掃除」という意味で間違いではないです。

 

しかし、本来の意味は違います。

もともとは正月にお家にやってくる『歳神様』をお迎えするために神棚などを綺麗にしておくという宗教的な意味があったのです。

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歳神様とは

1月1日になると、それぞれのお家にやってきて1年間の幸福をもたらすとされています。

また、五穀豊穣(農業がうまくいく)の神様でもあります。

 

歳神様の信仰がいつからあったのかはハッキリしていませんが、日本神話に「大年神」という記述があるので、かなり古くから信仰されていたようです。

掃除のことをすす払いと言うのはなぜ?

昔はどの家庭にも、囲炉裏(いろり)やかまどがありました。

ここで木を燃やして、料理や暖をとっていたのですが、『煤(すす)』が出ます。

 

すると、天井や壁などがすすまみれで真っ黒になってしまいます。

これを綺麗にするという意味で『すす払い』と呼んでいたのです。

すす払いの由来

①始まりは平安時代

すす払いが始まったのは平安時代からと言われています。

上にも書きましたが、1月1日には「歳神様」をお迎えしないといけません。

 

「歳神様」をお迎えするのにふさわしいように、お家を綺麗にしようと宮中で掃除を行ったことが由来です。

②鎌倉時代には神社、お寺でも

歳神様をお迎えする家だけで、すす払いをしていました。

鎌倉時代には宗教的な考えが混じったことで、神社やお寺でもすす払いの風習が広がりました。

③江戸城では12月13日にすす払い

12月13日は「鬼宿日(きしゅくにち)」と呼ばれ、縁起の良い日とされていました。

正月の準備を始めるのにふさわしい日ということで、江戸城のすす払い(大掃除)を12月13日に行うようになりました。

 

これが庶民に広がったことで、12月13日はすす払いをする日となったのです。

 

鬼宿日って?

二十八宿という地球から見た天体の動きをもとにした暦があります。

28日で一回りします。

その中の1つが「鬼宿日」という「鬼が宿にいて出歩かないので邪魔されない」縁起の良い日という意味です。

すす払いの日にちはいつ?

上にも書きましたが、すす払いをするのは12月13日

この日は、すす払いをするというだけでなく「正月事始め(しょうがつことはじめ)」と言って、お正月を迎える準備を始める日です。

 

現在では、

  • 12月13日に大掃除をしても年末までに汚れてしまう。
  • クリスマスがあるから

などの理由から、一般的な家庭では12月26日~年末までに行われることがほとんどです。

 

*昔のすす払いでは、12月13日に1番大事な神棚、仏壇などの掃除。年末まで手が空いた時に、その他の場所を掃除をしていたようです。

すす払いのやり方

すす払いといっても、大掃除なので特別なことはありません。

いつもはしない場所まで念入りにすれば良いだけです。

 

まずは神棚が1番最初の掃除場所。

  • 神棚
  • 窓、網戸、カーテン
  • エアコン
  • 天井
  • ドアノブ
  • 手すり
  • 蛍光灯など
  • ゴミ箱
  • キッチンの設備
  • リモコン(テレビなど)
  • 洗濯機

などなど。

12月13日以降に全部一気にしてしまうのは無理なので、1部屋ずつ。1か所ずつなど分けてしていくようにしましょう。

すす払い(大掃除)がすべて終わってから、門松、松飾、鏡餅などを飾ります。

 

すす払いの掃除道具

昔は、笹竹を用意して、先っちょに葉っぱや、藁(わら)を付けたものを作ります。

これを使ってホコリを払ったり、綺麗にするという風習が残っている地域もあります。

 

掃除道具は残しておき、どんど焼き(左義長)でお焚き上げするという風習も。

ここまでしなくても、神棚を綺麗にするときには丁寧にすることを心がければ大丈夫です。

 

昔は道具を捨てることが、すす払いでもあった

付喪神(つくもがみ)というのは知っていますか?

モノは100年経つと付喪神となって悪さをすると信じられていました。

そのため、すす払いとして新年を迎える前に、古い道具などを捨てていたのです。

 

年末になると神社やお寺で蚤の市(のみのいち)が開かれることがあります。

これは、すす払いで出た古い道具を譲ることで、付喪神にしないようにという意味から開かれるようになったと言われています。

すす払いの後に食べるものは?

すす払いが終わってから食べるものは、現在ではとくにありません。

これはすす払い(大掃除)に宗教的な意味合いが無くなったためです。

 

もちろん、昔にはすす払いのあとに食べていたものがあります。

  • すす掃き餅
  • すす掃き粥
  • すす雑炊
  • すす払いだんご

など。

名前が『すす』とついていますが、餅や団子、お粥、雑炊をみんなで食べるという風習です。

*クジラ肉が入ったクジラ汁を食べる地域もありました。

 

それから「すす湯」といって、お風呂に入って身を清めていたのです。

お家を綺麗にして、身も清めるという宗教的な祭りごとでしたが、大正時代くらいになると廃れていったようです。

神社やお寺でもすす払い

神社や、お寺でも年末の恒例行事としてすす払いをしているところがあります。

日付は場所によって違うので、見学したい場合は調べてから行ってみましょう。

 

(日付は例年通りであればなので、違う年もあるかも。)

  • 明治神宮・・・・・・・・12月28日
  • 湊川神社(神戸)・・・・12月13日
  • 吉備津神社(岡山)・・・12月28日
  • 武田神社(甲府)・・・・12月12日
  • 西本願寺(京都)・・・・12月20日
  • 東本願寺(京都)・・・・12月20日
  • 成田山新勝寺・・・・・・12月13日

などなど。日本全国の寺社で行われています。

まとめ

すす払いとは、いったいどんなものなのか分かったでしょうか。

 

  • すす払いの意味は、大掃除。
  • 本来は、歳神様をお迎えする儀式。
  • 平安時代の宮中行事が由来。
  • 日付は12月13日。現在では年末にすることがほとんど。

 

年末にする風習には意味がきちんとあります。

たとえば、年越しそばを食べる意味については知っていますか↓↓

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